透明な日差し
Image by Egor Litvinov
美樹へ

透明な日差し

遠く貴方を見つめ、貴方を想っていた
私の想いは遂に届かなかった
千の暴力も万の無関心も
一片の眼差しには叶わないと私は思う
貴方を想う人は貴方と同じように
その道を歩いていたのだから
しかし貴方は自らを
誰をも追えない暗闇に投げ込んでしまった

糸は解け
無数の蔑みからも
私からも自由になる

貴方とのつながりが
あの細い糸が
夕焼けを織り込み風を織り込む
この世界にひとつしかないただ一本の糸が
貴方が目を閉じるだけで
はじめからなかったように消える

貴方が今どこにいるのか知りたい
貴方が今何を想っているのか知りたい
貴方は未だ暗闇の中にいるのか
それとも透明な輝きの中にあるのか

冷たさは
痺れ涙さえ凍る冷たさは
貴方を殺すためではなく
あの温もりを、涙を溶かす陽のかがやきを
貴方に感じさせるためにあるのだと
そう貴方に伝えられたら

12. 夥しい私