ブラジルの朝美樹へ

ブラジルの朝

ブラジルの朝は Bom dia ではじまる

船の上で彼は音楽もないのに踊る
振り向いた笑顔のまぶしさ
せまっ苦しいここではわからない
ひろくて美しい世界

彼らのすむところには
鮮やかな花があり
ジュレマがあり
ひろい空がある
神は相応しい恵みを用意して下さる
それとも恵みに応じて相応しい形になるのか

彼らのからだは
愛を受け取るにも捧げるにも相応しいかたちであり
とろけるような豊穣のまなざしが
ぜいたくに零れる

ブラジルの恵みを取り寄せて
その香を味わう
保見団地の長い長い階段
はじまりの足音
サイレンさえ二人を彩る部屋

あの日の朝
部屋に漏れる喧騒
人、木々のざわめき
バイクの走る音
混ざりあって
パヴァロッティの歌声に
混じり合うふたりの閉じた目蓋が
はじまりとおわりをしらせる

その日の朝
先に目覚めたのはどちらか
そしてはじまりは
おはようだったか、それとも

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