乱交懇親会のローションか何か全身称美少女

「これは……違いますね。これは……良いけど、うーん」

二人は衣装屋にいた。タナカが服や髪を漁っては美樹に着せる。美樹は滝行如く次々に降り打つそれをただ身に受けていた。

「あっ。閃いた! インナー脱いで下さい!」

美樹はその場で脱ぎ始めた。

「更衣室で脱いで下さいっ」
「いつでもどこでもすぐ脱げるのがどれほど快活なことか分らんのか貴様」
「更衣室で!」

仕方のない奴だなと呟いて美樹は更衣室へ入った。

「あとそれ、絶対よそで言っちゃ駄目ですよ!」

更衣室に入り全裸になった美樹は服を着る手を止め、声を落とした。

「ふざけたら材すと約束したが、どこからふざけててどこからか真剣なのか皆目わからん」

更衣室から出た美樹の姿にタナカは目を奪われた。鈴生りピンクのツインテールを揺らし仁王立ちする美樹のスカートから覗く脚、インナーを外して現れた胸毛の淫らな美しさ。どうだ満足かと言いたげにこちらを睨んで腕を組む姿は苛烈なまでに扇情的で、広告塔となるにはこれ以上ない大器であった。

「エ……素晴らしいです! 最高です!」
「そうか……」

美樹の表情は変わらなかったが声色には哀愁が漂っていた。

「完璧です! では来週のイベントに出ていただきますので」
「こんな格好で何をするのだ」
「栗毛が好きな種馬がいたでしょう」
「知らんぞ」
「いたんですね。それでその種馬が栗毛としかしたがらないので、途中まで栗毛とさせて、種付け間近に目隠しして種付けさせたい馬と交換して……で、何とか目的の馬に種付けしてたんですね。それと同じようなものです」
「乱交懇親会のローションか何かか私は」
「いえあのそこまで直接的なものではなくてですね……例えが悪かったですね。男子が女子に性的興味を抱くようになるための橋渡し役です。ええと、猫耳のようなもので……」
「貴様は二度と例えを使うなどんどんややこしくなる」
「すみません……」
「まあ大体分かった。それで、突っ立ってればいいわけでもないだろう」
「できれば”生殖”を推進するような話をしていただけたらなと」
「どういった話だ」
「ええとそれは、ぜひ図道さんのお考えを話していただければ。実際お話するのは図道さんですから、その考えを代筆するわけには」
「それもそうだな。来週だな。考えておく」